ART-SCHOOL【 In Colors】の感想を書いてみる。

書こう書こうと思っていたことが、どんどん後ろに流れていく。

いや、これも書きたいことなんですけどね!

休職エントリを書きたいのに……!

 

 

いつの間にか出てました。

 

In Colors

In Colors

 

 

2年ぶりのフルアルバムだそうです。

猫可愛い。

ちなみに以前書いた

ART-SCHOOL【YOU】を語る - 花びらが舞い落ちる末に、僕達を想う

このアルバムは2014年。

あれ、間にもう1枚出てる。

 

Hello darkness, my dear friend

Hello darkness, my dear friend

 

今度買おう。

ART-SCHOOLのジャケットは美しいね!SCARLETの時の真っ赤もよかったけど、やっぱり彼らには青が似合う)

 

家に帰って、早速聴きました。

一回最後まで聴いた後の感想。

「どうしたんだりっきー!? 君にしては柔らかい曲ばかりじゃないか!」

※りっきー……ART-SCHOOLのボーカルにして全曲を作詞/作曲している木下理樹のこと。

 

私にとってART-SCHOOLといえば――激しさの中にも光とか無垢とか純真を感じる曲なのですよ。

 

Tupero Honey (LIVE) - YouTube

 

SCARLET (LIVE) - YouTube

 

www.youtube.com

 

聴いてもらった方が早いと思うので幾つかリンクを貼りました。

本当は埋め込み形式にしたかったけど、なぜか閲覧できないので……文字リンク。

テュペロ・ハニー(一番上のリンク)にあるような「今なんて言ったんだ?」っていう叫び声。「僕達の希望は下に落ちて砕けた」という絶望。それでも「今手を繋いでいる」という僅かな光。

 

私にとってART-SCHOOLは「漆黒の中の一筋の光」を歌い上げるバンド。絶望の中の希望。肉欲、愛憎。でもその中にある純粋なものを歌いあげる彼ら。

 

……と思っていたのに。

 

今回はなんて柔らかいんだりっきー!(二回目)

 

今回のアルバム「In Colors」には10曲収録されているんですが、そのどれもが上に上げたような激しさを持っていません。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

公式サイトから2曲。

ああ、足りない。

そう、足りないんですよ。

 

「Dreaming Of You」に関しては「激しい」というコメントをしてる人もいるんですが、私はART-SCHOOLの激しさはこんなものじゃないと思っております。……というか書いてて気づいたんですが、多分私は彼らの激しさを「曲」よりも「歌詞」から感じ取っているのではないかと。「テュペロ・ハニー」も「あと10秒で」も「サッドマシーン」もりっきーの心の闇というか、絶望に手をかけつつも光を望む空気があったのに。その絶望具合が「Dreaming Of You」はない。いや、何となく「愛し合った君」がもう居ないんだろうなあ、もう触れないんだろうなあってことは分かるんですけど、足りないんですよ。(二回目)

今までの曲が「闇の中の光」だとすればこの「In Colors」に収録されている曲は「光の中の闇」を歌っているような……だからアルバム名が「In Colors」なのでしょうか。

(光があるから色が見える)

だとすると、このアルバムは「今からART-SCHOOLを聞いてみよう」という人には最適なアルバムかもしれません。

前に書いた「YOU」はまだ闇が濃い。

気になる人は近くのタワレコ(いや別にタワレコじゃなくてもいいんですけど)に行って視聴してみて下さい。

(リードトラックのAll the light We will see againを聞いて……!)

 

 

以下、妄想。

引用は全て歌詞カードから。

 

アルバムの最後に収録されている「InColors」なんですけど、

この曲は「君」の「葬式」を歌っているのか、それとも「結婚式」を歌っているのか……どっちなんでしょう。

どっちも歌詞からの妄想なんですが

 

「葬式」だと思うのは

 

爆撃の音が止んで 窓が血に染まっていた

諦めたその瞬間 花が君を包んだ

 

爆撃→怪我をした君(血に染まった窓)→(君を助けるのを)諦めた瞬間→(死んだ君を送り出す為に)花が君を包んだ。

 

「結婚式」だと思うのは

 

焦らず 靴ひもむすんで

光の方へ 歩き出すんだ

恥ずかしそうに うつむく君は

宝石よりも 輝いでいるんだ

 

(結婚式だから)焦らずに(タキシードに合わせた革靴の)靴ひもむすんで→光(祭壇)の方へ歩き出すんだ→恥ずかしそうに(ベールをかぶっているから)うつむく君は→宝石よりも 輝いているんだ

 

↑では「君」と結婚するのが歌い手(歌の中では出てこないけど、ここでは僕とします)だと仮定してるんですけど、

 

焦らず 口笛吹いて

I Still Love You 気づいてなかった?

ここと絡めると「君」と「誰か」の結婚式を見ている僕という解釈もできてしまって。

 

うーん。

 

いつか愛してるって そんな声が聞こえて

鐘は鳴っているって もっと耳をすませば

土には花が咲いて 空はもっと青くって

君には名前があって それは素敵な事さ

 

君は死んでしまって、君を送り出す鐘が鳴り響いている。

けれど君の声が聞こえる。君の墓の周りには花が咲いていて、空は青くて。

墓に刻まれた君の名前。それは確かに君がいた証。

 

……書いてたらやっぱり葬式な気がしてきました。

 

「いや、俺そこまで考えてないし」とりっきーに言われそう。