ART-SCHOOL【 In Colors】の感想を書いてみる。
書こう書こうと思っていたことが、どんどん後ろに流れていく。
いや、これも書きたいことなんですけどね!
休職エントリを書きたいのに……!
いつの間にか出てました。
2年ぶりのフルアルバムだそうです。
猫可愛い。
ちなみに以前書いた
ART-SCHOOL【YOU】を語る - 花びらが舞い落ちる末に、僕達を想う
このアルバムは2014年。
あれ、間にもう1枚出てる。
Hello darkness, my dear friend
- アーティスト: ART-SCHOOL
- 出版社/メーカー: Warszawa-Label
- 発売日: 2016/05/18
- メディア: CD
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今度買おう。
(ART-SCHOOLのジャケットは美しいね!SCARLETの時の真っ赤もよかったけど、やっぱり彼らには青が似合う)
家に帰って、早速聴きました。
一回最後まで聴いた後の感想。
「どうしたんだりっきー!? 君にしては柔らかい曲ばかりじゃないか!」
※りっきー……ART-SCHOOLのボーカルにして全曲を作詞/作曲している木下理樹のこと。
私にとってART-SCHOOLといえば――激しさの中にも光とか無垢とか純真を感じる曲なのですよ。
聴いてもらった方が早いと思うので幾つかリンクを貼りました。
本当は埋め込み形式にしたかったけど、なぜか閲覧できないので……文字リンク。
テュペロ・ハニー(一番上のリンク)にあるような「今なんて言ったんだ?」っていう叫び声。「僕達の希望は下に落ちて砕けた」という絶望。それでも「今手を繋いでいる」という僅かな光。
私にとってART-SCHOOLは「漆黒の中の一筋の光」を歌い上げるバンド。絶望の中の希望。肉欲、愛憎。でもその中にある純粋なものを歌いあげる彼ら。
……と思っていたのに。
今回はなんて柔らかいんだりっきー!(二回目)
今回のアルバム「In Colors」には10曲収録されているんですが、そのどれもが上に上げたような激しさを持っていません。
公式サイトから2曲。
ああ、足りない。
そう、足りないんですよ。
「Dreaming Of You」に関しては「激しい」というコメントをしてる人もいるんですが、私はART-SCHOOLの激しさはこんなものじゃないと思っております。……というか書いてて気づいたんですが、多分私は彼らの激しさを「曲」よりも「歌詞」から感じ取っているのではないかと。「テュペロ・ハニー」も「あと10秒で」も「サッドマシーン」もりっきーの心の闇というか、絶望に手をかけつつも光を望む空気があったのに。その絶望具合が「Dreaming Of You」はない。いや、何となく「愛し合った君」がもう居ないんだろうなあ、もう触れないんだろうなあってことは分かるんですけど、足りないんですよ。(二回目)
今までの曲が「闇の中の光」だとすればこの「In Colors」に収録されている曲は「光の中の闇」を歌っているような……だからアルバム名が「In Colors」なのでしょうか。
(光があるから色が見える)
だとすると、このアルバムは「今からART-SCHOOLを聞いてみよう」という人には最適なアルバムかもしれません。
前に書いた「YOU」はまだ闇が濃い。
気になる人は近くのタワレコ(いや別にタワレコじゃなくてもいいんですけど)に行って視聴してみて下さい。
(リードトラックのAll the light We will see againを聞いて……!)
以下、妄想。
引用は全て歌詞カードから。
アルバムの最後に収録されている「InColors」なんですけど、
この曲は「君」の「葬式」を歌っているのか、それとも「結婚式」を歌っているのか……どっちなんでしょう。
どっちも歌詞からの妄想なんですが
「葬式」だと思うのは
爆撃の音が止んで 窓が血に染まっていた
諦めたその瞬間 花が君を包んだ
爆撃→怪我をした君(血に染まった窓)→(君を助けるのを)諦めた瞬間→(死んだ君を送り出す為に)花が君を包んだ。
「結婚式」だと思うのは
焦らず 靴ひもむすんで
光の方へ 歩き出すんだ
恥ずかしそうに うつむく君は
宝石よりも 輝いでいるんだ
(結婚式だから)焦らずに(タキシードに合わせた革靴の)靴ひもむすんで→光(祭壇)の方へ歩き出すんだ→恥ずかしそうに(ベールをかぶっているから)うつむく君は→宝石よりも 輝いているんだ
↑では「君」と結婚するのが歌い手(歌の中では出てこないけど、ここでは僕とします)だと仮定してるんですけど、
焦らず 口笛吹いて
I Still Love You 気づいてなかった?
ここと絡めると「君」と「誰か」の結婚式を見ている僕という解釈もできてしまって。
うーん。
いつか愛してるって そんな声が聞こえて
鐘は鳴っているって もっと耳をすませば
土には花が咲いて 空はもっと青くって
君には名前があって それは素敵な事さ
君は死んでしまって、君を送り出す鐘が鳴り響いている。
けれど君の声が聞こえる。君の墓の周りには花が咲いていて、空は青くて。
墓に刻まれた君の名前。それは確かに君がいた証。
……書いてたらやっぱり葬式な気がしてきました。
「いや、俺そこまで考えてないし」とりっきーに言われそう。